「花束みたいな恋をした」を考察！結末の意味や麦と絹が別れたわけ

こちらでは、映画「花束みたいな恋をした」の結末の意味などを考察しました。

好きなもの、興味があるものがピッタリの麦と絹が運命のように惹かれ合った恋物語。

しかし、その楽しい時間は永遠ではありませんでした。

ラストシーンで偶然に再会した麦と絹の気持ちがよくわからない…と解釈が分かれます。

そこで、結末の意味とふたりが別れた理由などを考察していきますね。

この記事が映画「花束みたいな恋をした」をより楽しむためのお役に立てれば嬉しいです。

「花束みたいな恋をした」タイトルと結末の意味

再会した麦と絹は、それぞれ新しい恋人とデートしていました。

二人の視線は微妙に交わらず、態度はぎこちなく見えました。

結末の二人の表情には、「終わった恋」と「忘れられない思い出」の両方があったように思います。

タイトルにある「花束のような恋」の意味は、「花束のまま大事にしておきたい恋」

麦と絹は、二人の恋の思い出を花束のように、大切に胸の奥へしまったのです。

後ろ向きにお互いに手を振る結末は、過去への感謝と、前向きな別れのメッセージだと感じました。

麦と絹が別れた理由は、以前の二人の関係に戻れないことを残念に思い、思い出を大切にして前へ進むことにしたから。

出会った当初は趣味や価値観がぴったりだった二人でしたが、生活するために社会に溶け込むことを優先させます。

就職活動や社会との関わりが増える中で、生活スタイルや将来の見え方が変わっていきました。

あんなにも一致していた価値観は、次第にずれ始め、感動することがなくなりました。

そうして、些細な不満や我慢が日々蓄積していきました。

二人がお互いに求めるものは、以前と同じように趣味を共有して価値観を大切にすること。

でも、もう以前の関係に戻れないなら、過去の思い出を大切にしようと決めたのだと思います。

麦と絹が別れた理由は、お互いが出会った時の惹かれあった感動を忘れたくなかったから。

「花束みたいな恋」の意味は、「ずっと胸に残る恋」を意味します。

心の中に花束のまま大事にしておきたい思い出です。

「花束」のように、心の奥でずっと咲き続ける、そんな恋ができた麦と絹を羨ましく思いました。

この映画は、大切にしたい思い出は人生の生きる希望になるよと、伝えているように感じます。