この記事では、映画「カサブランカ」の最後のセリフについてお伝えしています。
潤んだ瞳のイングリッド・バーグマンと、影のあるハンフリー・ボガートが気になって仕方がありません。
ずっと、二人がやり直せたらいいのに…と思って見ていたのは私だけではないのでは?
でも、一番気になるのはリックの最後のセリフでしょう。
よろしければ、私の感想もお伝えしますね!
この記事が、映画「カサブランカ」をより深く知るためのお役に立てれば嬉しいです。
映画『カサブランカ』の最後のセリフを解説!感想も!
映画は、リックがルノー署長へ告げた最後のセリフで終わりました。
この最後のセリフについて解説していきますね!
リックからイルザへ
「僕には君と過ごしたパリの思い出がある。
きみの瞳に乾杯!」
リックとイルザは、パリで一緒に過ごした楽しい時間を胸に、自分のやるべき仕事に向き合う決心を固めました。
リックからルノー署長へ
「君と僕の新しい友情の始まりだ!
(This is the beginning of a beautiful friendship)」
映画『カサブランカ』のラストシーンで、リックがルノー署長に伝えるこのセリフに感動しました。
しかし、映画が終ったとき、この最後のセリフが物語全体のテーマなんだと感じました。
『カサブランカ』は単なる恋愛映画ではありませんでした。
第二次世界大戦中という時代背景の中で、「個人の愛」と「大義のためにどう生きるか」が交錯しています。
リックは、かつての恋人イルザとやり直して二人でリスボン行きの飛行機に乗ることもできたはず。
しかし彼は自分の気持ちを押さえて、イルザとその夫を平和運動のために逃がすという選択をしました。
そんなリックの決断を見たルノー署長は、これまでどちらかと言えば日和見的だった自分も心が動かされました。
リックが少佐を射殺したとは言わず、犯人を捜せ!と部下に命令しました。
これが最後の「友情の始まり」というセリフにつながりますね。
リックの孤独な酒場のマスターというのは仮の姿。
弱い者のために闘う強い愛国心の持ち主!という奥に秘めた正義感が最後に見られました。
80年経った今もなお、「カサブランカ」が名作として語り継がれる理由は、ラブストーリーにとどまらない、このラストの余韻にあるのでしょう。
時代や国境を超えて、私たちは何を大切に生きるか?を問いかけられたようでした。
リックがイルザとは復縁しなかったのは残念ですが、友情の始まりを宣言した最後のセリフに男らしさを感じました。
それは、終わりではなく希望を告げる言葉でした。
「これは君と僕の友情の始まりだ!」
リックとルノー署長が空港を歩く姿は、まさに「美しい友情」の始まりなのです。
映画「カサブランカ」の配信を知りたい方は、以下の記事が参考になりますよ!
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