こちらでは、映画「英国王のスピーチ」の簡単なあらすじと感想についてまとめています。
エリザベス女王の父にあたるイギリス王ジョージ6世が子供のころからの吃音症を言語療法士ライオネル・ローグとの二人三脚で克服します。
ジョージ6世(当時はヨーク公)とローグの二人の身分を超えた友情に心を打たれました。
映画「英国王のスピーチ」のあらすじに触れながら私の感想をお伝えますね!
映画「英国王のスピーチ」のあらすじは実話!感想とキャストの魅力について
映画「英国王のスピーチ」を鑑賞しました。
イギリス王ジョージ6世(国王在位:1936.12 ~1952. 2)が子供のころからの吃音症を言語療法士ライオネル・ローグとの二人三脚で克服するまでの実話です。
子供のころから苦しんできた吃音症に向き合い、克服するジョージ6世の努力する姿にとても勇気をもらいました。
王位に就任して最初の大仕事で、対ドイツ戦に向けての重要なスピーチに臨むことになり、ジョージ6世はどれほど緊張したことでしょう。
ジョージ6世(当時はヨーク公=アルバート王子)とローグの治療は、二人の身分を超えた友情があったからこそ成功したんだと思え、終盤は興奮を覚えるほど感動しました。
1936年9月3日、ヒトラーがポーランドに侵攻したため、イギリスはドイツに宣戦布告しました。
この日、ジョージ6世は大英帝国全土の国民に向け、緊急ラジオ演説を行い、国民を鼓舞します。
しかし、無事にこの演説が行われるか、ジョージ6世本人は最後まで自信がなかったのです…。
ジョージ6世とローグは、2人きりで放送室に入り、9分に及ぶ演説を立派ににやり遂げました。
吃音を乗り越えて本当によくラジオ演説を成功させたものです。
彼は、自分はイギリスを背負っているという責任感を強く持っていました。
マイクの前で、ローグが指揮棒を振るように抑揚をつけて言葉を導く様は、正に二人三脚の演説。
私も一緒にスピーチを聞きながら引き込まれてしまいました。
最期の場面は、スピーチに臨む緊張感が強く強く伝わってきて涙が出ました。
このスピーチを成功させたことでジョージ6世は名実ともに王となることができました。
そして、ローグとジョージ6世の友情にとても温かいものを感じました。
ジョージ6世役のコリン・ファースは、「ブリジットジョーンズの日記」で、主人公ブリジットの恋愛対象のエリート弁護士役が印象に残っています。
非の打ちどころがない男性の役がいつも似合う俳優さんですね。
吃音のある王子と結婚したエリザベス妃をヘレナ・ボナム=カーターが演じていますが、夫の演説に緊張する美しい姿に好感が持てました。
アルバート王子のプロポーズを2度断ったけれど、「この素敵な吃音の男性と結婚したら幸せになれると思ったの」と夫に話すシーンが良かったな。
スピーチが無事終わり、エリザベス妃(後のエリザベス女王の母)が流す涙からは深い夫婦愛が伝わりました。
夫を想う気品がある妃は、この女優さんにピッタリの役柄でしたね。
ヘレナ・ボナム=カーターは、「チャーリーとチョコレート工場」で、貧乏だけど心優しいお母さん役でした。
いろいろな役柄ができる女優さんですね!
最後のスピーチに至るまでの過程も見どころが沢山ありました。
言語聴覚士のライオネル・ローグが、音楽を聴きながらシェークスピアを読むヨーク公には吃音がないいと、レコードに吹き込んで証明したことが一番のお手柄だったと思います。
このレコードを聴いたから、ヨーク公は諦めかけていた吃音症の治療にもう一度取り組むことにしたのですから。
演説を無事終えたジョージ6世が父親の顔に戻り、エリザベス(後のエリザベス女王)と妹のマーガレットを抱きかかえるシーンも素敵です。
王位継承権は2番目だった、次男であるヨーク公アルバート王子が「ジョージ6世」として即位するまでもドラマティックですよね。
映画は、エリザベス女王のご両親の伝記ドラマ(実話)だと知り、歴史の重みを感じました。
王位を捨てて好きな女性と一緒になった、兄のデイヴィッド王子=「エドワード8世」の「王冠を賭けた恋」も登場しました。
エドワード8世が退位しなければ、エリザベス女王の時代はなかったということですね。。。
こんな王室の裏側のドラマが本当にあって、現在の平和なイギリスがあることをありがたく思いました。
以上、映画「英国王のスピーチ」の簡単なあらすじと感想をお伝えしました。
この記事が、映画「英国王のスピーチ」を楽しむための参考になれば嬉しいです。
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