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映画「九十才。何がめでたい」を鑑賞した感想!

映画

こちらでは、先日鑑賞しました映画「九十才。何がめでたい」の感想を記しています。

原作本は、佐藤愛子さんご本人が書かれた同じタイトル「九十才。何がめでたい」になります。

書籍はエッセー式で1時間ほどで楽しく読めましたので、映画も楽しみに見ることにしました。

映画「九十才。何がめでたい」を鑑賞しましたので感想を記しますね!

映画「九十才。何がめでたい」の感想!

原作本には、「もう文明の進歩はこのへんでいい、、、進化が必要だとしたらそれは人間の精神力である。」という文章がありました。

私は90歳までもう少しありますが、この考え方は私が一番納得した部分です。

もうこれ以上文明の発達についていけないわーと、毎日思っていますから。

映画は、この原作本の誕生までと、本を世に送ってくれた編集者とのエピソード仕立てでした。

映画を見て、一番感動した場面は、ハチとの思い出です。

北海道で佐藤さんにキタキツネから助けられたハチ(愛犬)。

忙しくて構ってあげなくても、ハチはいつも佐藤さんの書斎で仕事をする後ろ姿を見ていたこと。

昆布飯(ぐちゃぐちゃ飯)を食べた以前の愛犬たちが長生きしたからと、ハチにも昆布飯をあげていた佐藤さん。

老いたハチが佐藤さんのベッドのそばで横たわる姿。

死んだハチに、「昆布飯がいけなかったのかしら?」とおっしゃり落ち込む佐藤さん。

可愛がるということは、べったりすることではないのですよね。

ハチは最後まで、自分の命の恩人の佐藤さんの側に居られて幸せだったろうと思いました。

佐藤さんのお言葉は淡白なのに、内にある愛情が伝わり、ほろっと涙がこぼれましたよ。

全体を通して、佐藤さんの、自由に!大きな声で明るく!自分の考えを自信を持って発するお姿が素敵だと思いました。

ご自分の言いたいことを分かりやすくストレートに伝える方ですよね!

佐藤さんがおっしゃると小言や嫌味に聞こえません。

痛快なんです、笑えてしまいます。

どんな風に年を取りたいのか?と考えた時、とても憧れる存在です。

誰もが老いていきますが、自分はどのように老いるかにとても興味があるこの頃ですから。。。

特に気持ちの上で、私はどんな風に老いるのか、、、老いたいのか?を考えます。

だから、佐藤さんのまっすぐでハキハキした物言いや、芯のある考え方に勇気をもらった気がしています。

原作エッセイをまとめてくれた編集者とのエピソードが映画の見どころですね。

昭和気質の50歳の吉川氏は頑固で一生懸命、私の若い頃に側にいた男性にそっくり。

熱い心を持っているのですけどね、家族には我慢の限界が来たようです。

奥さんの決断もまた、人生は一度きり、残りの人生をどう生きたいか考えたのだと思いました。

吉川氏には気の毒でしたが、、、。

最後の授賞式でのインタビューでは、「世の中に反応することが生きる力になるのよね」と佐藤さんが話されます。

この言葉もいいなー。

以上、映画「九十才。何がめでたい」の感想でした。

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