ゆる~く長~く生きていきたい。60歳の主婦です。
DVDで映画『アマデウス』をみました。
この映画はもう、5回以上観ています。
娘の高校の音楽でも先生が見せてくれたそうです。
でも、音楽の勉強になったかしら?
サリエリが自分を傷つけるシーン、
はじまりは暗くて、恐くてびっくりしました。
モーツァルトの、破天荒な明るい青年像は意外で驚かされました。
ヨーロッパの舞踏会、調度品、ドレスが豪華で、素敵で、
まるでおとぎの国のよう、目の保養になりました。
映画全体を通して流れる音楽も耳に心地よく、素晴らしかったです。
途中のオペラシーンは圧巻で、
まるで自分が劇場にいるような気にさせられましたね。
しかしこの映画の
主題は、主人公サリエリがモーツァルトの才能を羨む嫉妬心。
60年の自分の人生を振り返り、
嫉妬心が人間関係をぎくしゃくさせることに思い当たります。
サリエリが立派な人物なだけに
気の毒に思えて
彼に共感してしまう私。
映画『アマデウス』の感想をお伝えします。
映画『アマデウス』の簡単なあらすじ
映画の冒頭、病院を訪ねてきた若い神父がサリエリに優しく言います。
私に話してみたら楽になりますよと。
サリエリは、のどを切って、血だらけで病院へ運ばれたのです。
何を、そんなに思いつめたのか?
モーツァルトが亡くなってから32年間ずっと苦しんできた。
自分はモーツァルトを死に追いやったんだと話し始めました。
サリエリは何に懺悔したのか?
「自分がモーツァルトの非凡な才能に嫉妬したこと。」
才能豊かなサリエリは、宮廷音楽家、作曲家として皇帝から可愛がられ、
大事にされていました。
そこへ、ザルツベルグからウィーンへ出てきたモーツァルト。
彼は音楽の天才でした。
モーツァルトが作曲する音楽はサリエリを魅了しました。
素晴らしい!
叶わない
なぜ?
なぜ、自分ではなくてモーツァルトなのだ?
神はどうして自分ではなく、モーツァルトに才能を与えたのか??
ところが、礼儀がなく、謙虚さを持たないモーツァルトをサリエリは理解できません。
自分を常に律してきたサルエリから見ると、その人間性は受け入れられないのです。
悔しい
け落としたい
許せない
でも、
それ以上にモーツァルトの作る曲が気になり、
放っておけません。
モーツァルトの曲を聞くと感動するのです。
サリエリはモーツアルトの一番のファンだった!
サリエリのモーツァルトに対する嫉妬心と、異常なまでの執着心。
オペラ『フィガロの結婚』は、6日で打ち切られましたたが
サリエリはこっそり6日間、毎日観に行きました。
サリエリはモーツァルトの一番のファンだったのです。
サリエリは、身体が弱っているモーツァルトに
レクイエム(鎮魂歌)を書かせ、
彼を間接的に死に追いやってしまった。
自分がモーツァルトの才能を羨んだからだ。
サリエリはそう懺悔しました。
映画『アマデウス』アントニオ・サリエリはどんな人?
映画『アマデウス』はフィクションです。
モーツァルトが35歳の若さで亡くなり、
不審死なのでは?という噂がありました。
この噂と、
「サリエリはモーツァルトを羨んでいた」というサリエリ像をつなぎ合わせて描かれたのが
映画『アマデウス』です。
本当に、サリエリはそんなにモーツァルトを羨んでいたのでしょうか?
映画『アマデウス』をみたあとに、
アントニオ・サリエリを調べてみました。
アントニオ・サリエリ
オーストラリア皇帝に仕える宮廷楽長として、
ヨーロッパ祭壇の頂点に立った人物であり、
また、ベートーヴェン、シューベルト、リストらを育てた名教育家でもあった。死期はその名と作品を忘れられたが、
ピーター・シェーファーによる戯曲(アマデウス)(1979年)および映画版(1984年)の主人公として取り上げられたため、知名度が上昇。
2009年からは生地レニャーゴでサリエリ・オペラ祭が毎年開催されている。
(ウィキペディアより)
ウィキペディアをみると、
サリエリは宮廷作曲家から宮廷学長に任命され、
36年間も音楽界の頂点にいました。
そのうえ、後世に名を残す才能ある音楽家たちを
教え育てています。
ベートーベン、シューベルト、リスト等です。
アントニオ・サリエリは、立派な人物だったようですね。
サリエリは、その後、天寿を全うしています。
映画のように、自分を見失って死を急いだわけではありませんでした。
戯曲や映画のお陰で、
忘れられていたサリエリの音楽が復活したんですね。
映画『アマデウス』私の感想
人間関係の永遠の課題は嫉妬なんだな、、、
人間関係がぎくしゃくするきっかけは、
多くは嫉妬心から起こります。
できれば持ちたくない思いですが、避けられません。
映画『アマデウス』から、
サリエリの嫉妬が招く異常な行動を見て
心底、恐怖を感じました。
どうしてサリエリは、そんなに苦しんだのか?
それは、サリエリに才能があるが故に、
モーツァルトの作る曲の素晴らしさが理解できてしまったから。
時代は、モーツァルトの曲をまだ受け入れていなかった。
だから、モーツァルトは貧乏なまま亡くなりました。
モーツァルトの才能を理解していたのは、サリエリだけだった。
それが、サルエリの不幸だったと思うのです。
また、
映画『アマデウス』はフィクションで、
サリエリが嫉妬のあまりモーツァルトを死に追いやったに違いない!
その観点からつくられました。
本当にサリエリがモーツァルトに嫉妬していたかどうかは分かりませんが、
いつか是非、
「サリエリの人間性や才能を称賛する作品」も観てみたいなと思います。
以上、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
※映画の感想の記事を他にも書いています。
よろしければ、下欄からお読みください。
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