映画と本が好きな60歳主婦です。
2022年の映画『ミセスハリス、パリへ行く』を見て同年代の私は大変、感化されました。
原作は、私が小学生の頃の愛読書『ハリスおばさんパリへ行く』です。
原作を読んだのは40年以上前、私は小学生だったせいか、当時はハリスおばさんを「おばあさん」と認識していました。
映画では私と同年代のチャーミングな60歳の女性、ミセスハリスが大活躍で、私もまだまだ何かやれるような気がして嬉しくなりました。
そこで、図書館でお借りした別の「ハリスおばさんシリーズ」です。
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』を読みましたので、こちらにその感想を記したいと思います。
私と同じように「ハリスおばさん」が好きな方の参考になれば嬉しく思います。
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』の簡単なあらすじ
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』図書館で借りた本:
ポール・ギャリコ(著)・亀山竜樹(訳)・サカイノビー(絵)
「ブッキング」出版より
ロンドンに住むしっかりもので、通いのお手伝いさんをするハリスおばさん。
前作では、ディオールのドレスを買うためにお金をため、パリへ出かけました。
パリからロンドンに戻り、相変わらず個性的な顧客の家の片付け、掃除、雑用などをし楽しく働いておりました。
ハリスおばさんにとって、同業者で仲良しのバターフィルドさんとお茶を飲み過ごす時間は至福の時です。
ところが、隣の部屋に住むガセット家からヘンリー坊やの泣き声がいつも聞こえてくるのでした。
ヘンリーは親戚の家に預けられているのですが、食べ物を満足にもらえず、いじめられていることに気づき、ふたりは心を傷めるようになりました。
そんな折、お得意様のシェライバー夫妻がニューヨークへ転勤するので二人はしばらくお手伝いさんとして同行し、なんと!ヘンリーをこっそりニューヨークへ連れだしたのです。
ヘンリーの実の父親はアメリカにいるので、ヘンリーの父親を捜して本当のお父さんと幸せに暮らさせてあげたいとの思いからですが、、、。
当時は飛行機ではなく船旅だったんですねえ。
船中では、パリでお世話になったシャサニュ侯爵や、その運転手のベイズウォーター氏に助けられ、ハリスおばさん一行はハラハラしながらアメリカに上陸しました。
本を読んでいる私もドキドキしましたが、このアメリカ上陸の場面は一番面白おかしく読みました。
ところが、ヘンリーの父親はなかなか見つかりません、、、
相変わらず快活なハリスおばさんは、持ち前の忍耐力とまっすぐな正義感で周りの人を幸せに巻き込みながら行動します。
ハリスおばさんが最後に見つけたヘンリーの父親とは?
ニューヨークでハリスおばさんとバターフィルドさんが下したその後の決断とは?
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』の感想!
決して裕福でないけれど、毎日を楽しく元気に過ごすハリスおばさんのキャラクターが好きです。
「人の幸せを素直に喜べる可愛いおばあさん。」
ニューヨーク編では、友人のバターフィルドさんとの二人三脚ぶりがさらに物語を面白くしていました。
この時代にも、子供をいじめる家庭があったんですね、、、
隣の部屋から聞こえる可哀そうなヘンリーの声に心を傷めるハリスおばさんの優しい気持ちが伝わってきました。
お手伝いさんとして通いながら、お得意先の転勤話に乗っかり、ヘンリーのお父さんを探しに行こうと考えつくなんて!
パリへディオールのドレスを買いに出かけたハリスおばさんの行動力はまだまだ健在でしたね~。
パリでは、自分が心から欲しいディオールのドレスの為に行動しました。
ハリスおばさんはパリでも当たり前のように周りの人々の力になり、それにより感謝され、大勢の友達を得ました。
今回はヘンリーの為に親友で料理が得意なバターフィルドさんを説き伏せ、二人で協力しながらニューヨークまで渡りましたね!
今作でも、ロマンスはあるのでしょうか?
「ロールスロイスを愛してやまないベイズウォーター氏」にこっそり好意を寄せられる様子に私は期待しましたよー。
ところが、ようやく見つかったヘンリーのお父さんは意外な人物で、ヘンリーを幸せには出来ませんでした。
それでもヘンリーは別の温かい家庭に引き取られ、逆にもっと幸せになれたのではないかな?
「おばさん、大好きだよ」
ハリスおばさんと別れる時のヘンリーの感謝の言葉がすべてを物語っていますよね。
それなのに、目的を達成したハリスおばさんとバターフィルドさんがホームシックにかかってしまうなんて意外すぎてビックリしました。
ニューヨークは物が豊富にあって、ロンドンより活気があり賑やかですが、いつまでもいたい場所ではなかったようです。
二人の故郷は人情味あふれる昔ながらの自分の街ロンドン。
ハリスおばさんは、時間決めのお手伝いさんの仕事には刺激も感じていました。
人生の残された時間を二人が過ごしたいのはいつものロンドンの街と人々の温かさだったのです。
「自分の住み慣れたぼろ家が一番!」といつも言ってる私の母の言葉を思い出しました。
やっぱり二人はロンドンが大好きなんです!
「狭いながらも楽しい我が家」とハリスおばさんは形容していましたよね。
きっと現在のロンドンはもう少しアメリカに近いのではないかしら?と想像しながら、、、
人との交流がまだまだたくさんあったお節介な街ロンドン。
ハリスおばさんとバターフィルドさんはそんな時代のロンドンに住んでいたんですよね~。
ハリスおばさん、バターフィルドさんと、運転手のベイズウォーター氏のお茶の時間は楽しいでしょうね。
私も週末に、3人と一緒にロンドンのバタシー区ウィルスガーデン5番地でお茶を飲みながらおしゃべりしたいな~と憧れています。
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』の本の中で好きなところは?
60歳を超えたハリスおばさんとバターフィルドさんがアメリカへヘンリーを連れて行く!と大きな決断をするところ
正確に言うと、バターフィルドさんは「そんな大それたことは私にはできないよー」と反対しました。
ハリスおばさんを引き留めようとしたのですが、結果は、一生懸命にヘンリーの為に力を貸してくれたところがいいな…と思いました。
今回は、ハリスおばさん一人ではこの冒険は成り立たなかったでしょう。
戸惑いながら記者たちに「ヘンリーは自分の孫だ」と話すシャサニュ侯爵の汗を思い浮かべ、笑いがこみ上げました。
成り行きで、シャサニュ侯爵の孫を賢く演じて振舞ったヘンリーには脱帽します。
それにしてもシャサニュ侯爵はよく協力してくれましたね!
シャサニュ侯爵は、パリで出会ったハリスおばさんをとても大切に思っているのでしょう。
運転手のベイズウォーター氏が愛してやまないロールスロイス。車が不調である原因が分かった時の喜びようは飛び上がらんばかり、子供のようでした!
人には自分の大切にするものがありますよね!
感じるところ、喜ぶところは皆違いますよね、、、
ベイズウォーター氏の大切にするロールスロイスには、そんな表現があちこちに感じられました。
運転手のベイズウォーター氏は、ニューヨークの仕事を終えてロンドンに戻るとハリスおばさんとバターフィルドさんの良き友人に加わりました。本当はハリスおばさんへの恋心を密かに持ちながら、、、。
そんな秘められたロマンスが今作にもあり、嬉しく思いました。
ハリスおばさんはいつも人気者です!
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』本の作者は?
作者:ポール・ギャリコとは?
出典
(2022年発売の『ハリスおばさんパリへ行く』文庫本の紹介文より引用)【ポール・ギャリコ】
1897年、ニューヨーク生まれ。
コロンビア大学卒。
デイリー・ニューズ社でスポーツ編集者、コラムニスト、編集長補佐として活躍。
退社後、英デボンシャーのサルコムの丘で家を買い、グレートデーン犬と23匹の猫と暮らす。
1941年に第二次世界大戦を題材とした『スノーグース』が世界的なベストセラーとなる。1944年にアメリカ遠征軍の従軍記者に。
その後モナコで暮らし、海釣りを愛した。
生涯40冊以上の本を書いたが、そのうち4冊がミセス・ハリスの物語だった。
1976年没。
●パリへ行く
●ニューヨークへ行く
●国会へ行く
●モスクワへ行く
どの「ハリスおばさんシリーズ」も、作者ギャリコが注ぐミセス・ハリスへの愛情をいつもたっぷり感じることができますよ!
ストーリーにあるロマンスが毎回楽しみで、ユーモアと大胆さを持つミセス・ハリスのキャラクターはチャーミングに描かれていて、私はますますファンになりました。
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』簡単なあらすじと感想!まとめ
2022年の映画『ミセスハリス、パリへ行く』を見て同年代の私はミセスハリスの大ファンになりました。
原作は、私が小学生の頃の愛読書『ハリスおばさんパリへ行く』です。
そこで、図書館でお借りした「ハリスおばさんシリーズ」を読みました。
『ハリスおばさんニューヨークへ行く』の簡単なあらすじと感想をこちらに記しました。
今回はヘンリーの父親捜しを、親友のバターフィルドさんと二人で協力しながらニューヨークで奮闘しました!
ハリスおばさん一人ではこの冒険は成り立たなかったでしょう。
パリで知り合ったシャサニュ侯爵の手助けもなんと有難かったことか。
その運転手のベイズウォーター氏とハリスおばさんとのロマンスはあったような、なかったような、、、
二人の今後はこの次の作品で確認したいと思います!
次作は「ハリスおばさん国会へ行く」です。
以上、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
※映画『ミセスハリスパリへ行く』と本『ハリスおばさんパリへ行く』の記事も書いています。
よろしければ、こちらからお読みください。

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