週末に映画を観る60歳の主婦です。
『シェルブールの雨傘』はカトリーヌドヌーブの出世作です。
ラストシーンの二人の会話、雪景色に主題歌が流れると、胸が苦しくなりました。
ポニーテールや髪の毛をアップにした、初々しいカトリーヌ・ドヌーブが本当に可愛くて、私、あの髪形を真似していた時期がありました、、、若い頃です。
今回、再鑑賞すると、カトリーヌ・ドヌーブの髪の毛に飾られたリボンの色が場面によって変わっていることに気づきました。
洋服や部屋の調度品を初めて見た当時はとてもおしゃれに感じ、憧れたことを思い出しました。
シェルブールの街は、フランス北西部にありますが、ずっと行ってみたい..と今も思っています。
そして、カトリーヌ・ドヌーブはやっぱり美しいです!
もう一つ素晴らしいのは、ミシェル・ルグランの音楽です。
特にラストシーンに流れる音楽には心を揺さぶられました。
この音楽を耳にするだけで切なくなるのは、ふたりの最後の会話を知っているから…
映画が好きな60歳の主婦が再鑑賞した『シェルブールの雨傘』の感想を記します。
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『シェルブールの雨傘』あらすじとラストシーンの解釈!感想も~
1964年に公開されたフランスと西ドイツのミュージカル映画です。
映画は台詞がすべて歌で表現されています。
監督は、ジャック・ドウミ。
主演は、カトリーヌ・ドヌーブ(ジュヌヴィエーヴ)と、ニーノ・カステルヌーヴォ(ギイ)です。
全編通してこの映画に欠かせないのが音楽です。
ミシェル・ルグランは、シェルブールの雨傘を30歳で作曲しました。
簡単なあらすじ
舞台は、フランス北西部、シェルブールの街です。
雨傘を売るお店の娘、ジュヌヴィエーヴは、美貌の持ち主です。
父親はなく、母親はこの傘屋を営みながら、娘の幸せを一番に考えています。
主人公はジュヌヴィエーヴとギイ。
若くして結婚を約束した二人でしたが、20歳の青年ギイが徴兵され、二人には距離が出来ました。
17歳のジュヌヴィエーヴはお腹にギイの子を宿し、ギイの連絡を待ちますが、手紙は途絶えがちになり、、、
ふたりはすれ違いました。
母親の傘屋の経営が苦しくなり、商談に行った先で実業家のカサール氏がジュヌヴィエーヴを見初めます。
カサールはジュヌヴィエーヴの妊娠を承知で求婚しました。
「お腹の子供を二人の子として大事に育てよう」と言ってくれました。
ジュヌヴィエーヴはカサール氏との結婚を決めました。
徴兵から戻ったギイは、ジュヌヴィエーヴの結婚を知り、絶望します。
一時は自暴自棄になりますが、それを支えたのは幼なじみのマドレーヌでした。
ラストシーンの秘密!子供の名前は二人しか知らない…を考察
ラストシーン。
ジュヌヴィエーヴが娘と立ち寄ったガソリンスタンドを営んでいたのはギイでした。
ギイは幼なじみのマドレーヌと結婚し、息子に「フランソワ」と名付けていました。
ジュヌヴィエーヴの車には、カサールと育てているギイの娘、「フランソワズ」が乗っています。
「フランソワ」と「フランソワズ」はジュヌヴィエーヴとギイが二人の子供に名付けようと約束した名前でした。
二人だけの秘密…
マドレーヌもカサールも知らないでしょう。
二人(ジュヌヴィエーヴとギイ)が自分の子供に約束した名前を付けたこと。
二人はまだお互いを愛していたからそれぞれの子供に、二人だけしか知らない名前を付けたんだな、と思いました。
しかし、ジュヌヴィエーヴとギイは、お互いが元気で、幸せだと会話し、それ以上想いを告げることはありませんでした。
恋愛感情だけで世の中は渡れないことを知り尽くした、大人の会話でした。
家族のことを大事に思っているし、今の家庭には何の不満もない。
ジュヌヴィエーヴとギイがすれ違った徴兵の前に時は戻せない。
これが二人の下した大人の決断だと分かっていても、悲しいラストシーンでした。
ミシェル・ルグランの音楽が心に残ります
ミシェル・ルグランの音楽は、この映画になくてはならない忘れられない音楽です。
作曲家ミシェル・ルグランは、シェルブールの雨傘を30歳で作曲しました。
ミシェル・ルグランはピアノを弾き、指揮もします。
切ない音楽だけでなく、若い二人が胸をときめかせ恋するときに流れる、軽やかな明るい曲のメロディーも好きです。
徴兵されるギイを見送るときも、ジュヌヴィエーヴの不安な気持ちを表現するときにも流れた音楽には気持ちをつかまれました。
でも、一番切なく感じたのは、ラストシーンでこの音楽(主題歌)が流れた時です。
途中、メロディが2回変わって、3度目のメロディではいつも号泣しました。
今回も。。。
二人の再会はもうないんだろうな、これが最後なんだろうな、、、と
ガソリンスタンドに降り注ぐ雪景色と合わせて悲しくなりました。
以上、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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